NHK大河ドラマ『いだてん』が6話(2月10日放送)で視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)に落ち込んだ。57年の歴史を誇る看板番組で、1ケタを記録したのは2012年『平清盛』、2015年『花燃ゆ』、2018年『西郷どん』に続いて4作目。2月での1ケタ突入は史上最速だ。テレビ局関係者が話す。
「1年あるので、長い目で見たい所ですが、過去の大河ドラマを振り返ると、一度数字が落ちると、巻き返すのはかなり難しい。2ケタに戻ることはあるでしょうけど、よほどの事がない限り、15%超えは厳しいのでは」(以下同)
他局に目を移すと、『いだてん』の不調により、同時間帯の日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』とテレビ朝日系『ポツンと一軒家』の視聴率争いが激しくなっている。2月10日は前者17.2%、後者15.2%と2%差だった。
「ここ数年、民放の日曜20時台は『イッテQ』の独走状態でした。ただ、昨年10月からレギュラーになった『ポツンと一軒家』は初回から2ケタを続け、最近は15%前後を獲ることも珍しくない。11月には『イッテQ』にヤラセ報道があり、12月は14%台に落ちた回もありました。ただ、『イッテQ』は今年に入って数字を取り戻しています。最近1か月では、2回18%台に乗り、1月27日には20.5%と大台を超えました」
昨年の大河ドラマ『西郷どん』は序盤14~15%で推移していたが、『イッテQ』が20%を超える回もあった。その分、日テレ以外の民放はほぼ1ケタで推移していた。