平成の政治史を振り返ると、多くの印象的な出来事が思い起こされる。1993(平成5)年、政治改革法案が先送りとなった結果誕生したのが非自民の細川護煕内閣だった。長く続いた自民党の一党支配が終わりを告げた瞬間だったが、1年で3人も首相が交代するなど安定せず、政権は再び自民党の手に渡った。
「自民党をぶっ壊す」のフレーズで国民から絶大な支持を得て長期政権となった小泉純一郎政権の後も、1年ごとに首相が入れ替わる異常事態(安倍→福田→麻生)が続いた。2009(平成21)年に民主党による政権交代が成ったものの、政治不信はさらに深刻化し、政権は再び自民党へ戻った。
◆「事件&騒動」で振り返る平成