球界の盟主・巨人の再建は原辰徳監督に託された。期待高まるシーズンに備えて始まった宮崎キャンプの地に、今年も“カネやん”こと金田正一氏が訪れた。選手として400勝、監督として日本一も成し遂げたカネやんが、原監督に、チーム構想や託された使命について、ビシ!バシ!“直球質問”を投げ込んだ。
──原が考える巨人は打撃のチームなのか、それとも守備のチームか?
原:ピッチャーと守備を重視するディフェンスのチームと考えています。
──ワシも同感じゃ。今年のピッチャーはどうだ?
原:外国人ではヤングマン(昨季は3勝1敗、防御率2.77)に期待しています。昨年はケガで離脱しましたが、真面目で、何よりテンポがいい。それに、昨年7月に育成から昇格して活躍した左腕のメルセデス(同5勝4敗、防御率2.05)。この2枚はいいですね。
昨シーズンの欠点はリリーフなんです。負け数も多いし、防御率も悪くなっている。それを補強するためにクックも獲得しました。
──甥っ子の菅野(智之)も元気だしな。
原:智之については安心しています。だから、智之を抜いた状態でどうピッチングスタッフを作ろうかという考え方ですね。