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“超加工食品”にリスク? 即席めんの賢い見分け方

NOVA分類の4つのグループ分け

 実在の人物をモデルに「インスタントラーメン誕生」の瞬間を描いた連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)が、20%超えの高視聴率を記録し続け好調だ。

 安藤サクラ(33才)演じるヒロイン・福子と、夫・萬平(長谷川博己・41才)が二人三脚で作る「お湯をかけるだけ」の魔法のラーメンには、萬平の「世の中の主婦にもっと楽をさせたい」という思いが込められている。

「おいしい・安い・便利・保存できる・安全」を掲げ、ついに完成した「まんぷくラーメン」は、国民に愛される商品へと成長していく──。

 ドラマ同様、今や私たちの生活に欠かせないインスタントラーメン。しかし、昨今、こうした加工食品が「超加工食品」などと呼ばれ、週刊誌やインターネットで健康面を問題視される風潮が強まっている。

 きっかけは、昨年2月にフランス・パリ第13大学の研究チームが「NOVA分類」に基づき、「超加工食品の摂取と、がんリスクに関連性がある」と発表した論文だった。

「NOVA分類」とは、2009年にブラジル・サンパウロ大学が提唱した、あらゆる食品を4つに区分したグループのこと。フランス・パリ第13大学の研究者らによる論文では、「超加工食品」の摂取が10%増えると、がんリスクが12%上昇すると発表された。

 しかし、「NOVA分類」の曖昧さを疑問視する声は多い。食品問題評論家の垣田達哉さんはこう語る。

「『超加工食品』を、明確に定義するのは非常に難しい。言うならば糖質・脂質・塩分が多く含まれ、添加物が入っている食品です。添加物といっても、国が安全性を確認して使用を許しているもの。忙しい時に加工食品を利用するのは現代では普通のことです。

 ただし、加工食品に偏った食事が続けば、塩分や脂質はもちろん、添加物を過剰に摂取することにつながるので、体に悪影響を及ぼす可能性もあります」

 極端に食べすぎなければいいとはいえ、健康のことを考えると気になってしまう──。そこで「加工食品」の代表的存在でもある「インスタントラーメン」について、賢い“見分け方”を紹介する。

◆「フライ麺」より「ノンフライ麺」を選ぶ

 次々に新商品が登場し、スーパーやコンビニに無数に並ぶ、カップや袋に入ったインスタントラーメン。目移りして、思わずどれも手に取りたくなるが、食品ジャーナリストの郡司和夫さんは「選ぶ時はなるべく加工度の低い商品を」と話す。

「超加工食品は刺激的な味がやみつきになり、つい食べすぎてしまいがちに。ラーメンに限らず、食事は食品の加工度が低いほど、余計なものが入っておらず健康に影響を与えません。インスタントラーメンは、ほとんどのものが麺を油で揚げていますが、揚げていないノンフライ麺を選んだ方がいい」

 その理由として、麺を揚げる際の油の危険性を指摘する。

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