台湾の首都・台北から電車で1時間。IT企業が集中し「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる都市・新竹(しんちく)に、今、日本人観光客が急増しているという。住宅街の一角に立つ1本の街灯を前に、記念撮影をする40~60代の女性たち──。
「2月上旬に、『ユヅ街灯』があらわれたんです。台湾では経費節減のため、市民が街灯のスポンサーになる『光明養灯』という取り組みが進んでいます。決まった金額を払えばスポンサーとして街灯の柱に名前が提示されるシステムなんですが、『この街灯は羽生結弦さん(24才)の提供です』と書かれた街灯が登場した。羽生選手がスポンサーになったのではないかと話題になっているんです」(台湾在住の日本人)
その街灯に掲示された看板には「羽生結弦大徳認養」という文字が。羽生の顔が見られるわけではないが、ユヅファンの“新スポット”となっていた。
「羽生選手は昨年11月に右足首を故障し、GPファイナル、全日本選手権、四大陸選手権と欠場。羽生選手のファンとしたらもう3か月も姿を見ていないことになります。羽生ファンは行動的な人が多いんですが、大会に足を運ばなくなった分、けがが治るようにという祈りをこめて羽生選手の聖地を回る人も多いようです」(スポーツ紙記者)
40~60代のユヅファンマダムの中には羽生が練習の拠点とするカナダ・トロントへ旅行する人もいるとか。
「(練習拠点の)クリケットクラブで記念撮影したあとは、羽生選手が住むタワーマンション周辺を散歩しながら回る人もいると聞いています。また、トロントのスーパーマーケット『Hマート』では、昨年夏頃に羽生選手の目撃情報がありました」(前出・スポーツ紙記者)
そして、最近スポットに加わったのが「ユヅ街灯」だ。
「実際は羽生選手がスポンサーとしてお金を払ったのではなく、街灯の向かいにある女子中学校に通う生徒が提供したといわれています。スポンサー料は約3600円だとか。登下校の際に羽生選手の名前を見られるようにしたのではないでしょうか」(前出・台湾在住の日本人)
もちろん海外だけではなく、国内の「ユヅスポット」もアツい。最近注目されるのはある美術館だ。