天皇陛下はこれまで、公務や宮中祭祀などで多忙な日々を送られてきた。では、5月の退位以降「上皇」となった後はどんな活動をされるのか。
●公務、宮中祭祀
1年を通じて取り組まれた公務、宮中祭祀はなさらなくなる。皇室ジャーナリストの山下晋司氏はこう解説する。
「公務はなさらず、基本的に私的なご活動だけになる。旅行、絵画鑑賞、コンサート鑑賞などの機会が増えるだろう」(以下同)
●日課のご散策
両陛下は毎朝、自然豊かで広大な皇居の中でスロージョギングとご散策をされている。
「仮住まいの高輪皇族邸の敷地は皇居の約50分の1。ご散策のため、近くの公園などに出かけられるかもしれない」
●ご活動の報道
私的なご活動が、国民の目に触れる機会はどれほどあるのか。
「宮内庁は、上皇・上皇后の私的なご活動に関する発表や取材設定などに苦慮するだろう。上皇・上皇后のご様子は国民の大きな関心事になるだろうから、私的とはいえ一切発表をしないわけにもいかない」