現在公開中の映画『翔んで埼玉』(魔夜峰央の同名漫画が原作)が話題だ。「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」という主人公の決め台詞が象徴するように、同作は東京から差別され虐げられる埼玉県民の姿をコミカルに描いている。
架空とはいえ“埼玉ディスり”満載の同作に、埼玉県民たちは怒るかと思いきや、そうではなかった。公開初日から3日間(2月22~24日)の都道府県別興行収入では、埼玉が東京を抑え全国1位になったのだ。
映画自体はあくまでフィクションだが、埼玉県民が自虐ネタとしている「埼玉あるある」を、生まれも育ちも埼玉(の辺境)の記者が集めてみた。
●地方で「どこから来たの?」と聞かれると、つい「東京のほう」と答えてしまう
これに同意する埼玉県民は多いはずだ。記者が身近な埼玉県民に聞いてみると、全員が「あるある」と口を揃えた。
「関東から一歩外に出ると、埼玉の知名度は圧倒的に低い。いちいち説明するのが面倒くさいので、地方に出かけたときはいつもそう答えている。嘘はついてない」(30代女性)
「子供のころから繰り返しているので癖になっている。父の実家がある東北では、正直に『埼玉』と答えると、必ず『どこにあるの?』と追加で聞かれた。子供ながらにうんざりしていた」(40代男性)
埼玉県がどこにあるかは小学校で習っているはずなのだが……。