冷たい雨が降る過酷なコンディションで有力選手が相次いで失速した3月3日の東京マラソン。日本人最高の5位に入ったのはマラソン初挑戦の堀尾謙介(22、中央大)だった。
9月のMGC(東京五輪代表選考会)出場権を獲得した快走とともに注目されたのが、そのルックスだ。雨のなか「黒縁メガネ」で走る姿は、素人目にもメガネに水滴がついたり曇ったりして走りづらそう。
堀尾自身、レース後に「メガネがぼやけていてよく見えなかった」と苦笑いでコメントした。
「メガネで走るトップ選手はほとんどいません。視力が悪い選手は少なくないが、コンタクトをしていることが多い」(スポーツジャーナリスト・酒井政人氏)
ただ、堀尾は自身のツイッターのプロフィール欄に〈最強のメガネランナーになる〉と書くなど、強いこだわりがあるよう。
では、最強を目指す上で、“ライバル”はいないのか。
「現役ですぐに思い浮かぶのは口町亮(24、スバル)でしょう。東洋大学3年時には、全日本大学駅伝3区で区間賞を獲得。大会MVPも受賞した実力者で、やはりメガネがトレードマークです」(酒井氏)