「鳴り物入りで『news zero』に移った時はいま以上の潜在視聴率が弾き出されていましたが、番組の視聴率は伸び悩み、一方で有働アナが抜けた後の『あさイチ』(NHK)の視聴率が特に下がらなかった。
依然として高い評価であることに変わりありませんが、我々が考えていたほどは“数字を持っていない”ことが徐々に分かってきたんです。アヤパン(2位)とカトパン(3位)がフリーになってからも“高値安定”なのと比べると、対照的な結果になりました」
また、潜在視聴率一覧表ではテレ朝の弘中綾香アナ(28位)、TBSの宇垣美里アナ(45位)、フリーの田中みな実アナ(41位)など、「好きな女子アナランキング」(オリコン調べ)では上位にもかかわらず、数字が低く算出されているケースが見られた。この理由について、前出の広告代理店関係者が語る。
「いまは“幅広い層に嫌われない”女子アナほど潜在視聴率が高い傾向が強い。水卜アナ、山崎アナや、TBSの江藤愛アナ(6位)がその典型です。
弘中アナや宇垣アナなど、若い男性からの人気、知名度はあっても、女性層や中高年層の好き嫌いがハッキリと分かれるため、数字も低く出やすい。知名度の割に番組露出が少ないアナは、往々にして局側のそうした計算がありそうです」
もっとも、各局の番組がそうであるように「視聴率」の浮き沈みはテレビ界の宿命のようなもの。女子アナたちが持つ「現在の数字」は、数か月後にガラリと変わっているかもしれない。
※週刊ポスト2019年3月22日号