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中国メディア 天皇生前退位を安倍首相批判に結びつけ報じる傾向

中韓メディアは天皇陛下と安倍首相を対比させて報じることが多い JMPA

 皇室には海外からも注目が集まる。海外メディアは、4月30日に迫った天皇の生前退位や皇室そのものをどう報じているのか。

 中国メディアは生前退位を安倍首相批判に結びつけて報道することが多い。

「看看新聞KNEWS」(2019年1月11日)は退位について、「日本天皇はなぜ安倍を支持しないのか」と題した記事で報じ、上海外国語大学日本研究センターの廉徳瑰主任の意見を掲載。

〈日本の改憲派は9条のことばかり口にしているが、実はあまり知られていないが、改憲派の草案には天皇への制裁を解除するというものがある(天皇を「象徴」から「国家元首」に変更することを指していると思われる)。それゆえ、明仁天皇は言ったわけだ。“私は退位する。もう天皇はやらない。私を国家元首にしないでくれ”と。なぜなら、今の天皇は反戦だから。安倍は非常に困っただろう。天皇が改憲を支持していないのだから〉

 天皇の退位の意向表明は、改憲阻止のためだったという歪んだ見立ては、日本でも政権に批判的な勢力で広まった。それをなぞった見解だ。天皇の動向が安倍首相批判の文脈で紹介される背景には、安倍首相は軍国主義者、右翼、天皇は平和主義者という認識がある。

〈明仁天皇は対外的に声を発する最後の数回で、常に平和主義の観点を強調。先月には誕生日の記者会見で「この時代に(日本で)戦争がなかったこと」について満足とよろこびを感じたと示し、日本国民に対して歴史を忘却してはいけないと求めた〉(「澎湃新聞」2019年1月2日)

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