スポーツ

外国人騎手の勝負強さ 思う前に動く感性が確実にある

外国人騎手は何が違う?

 3月24日の高松宮記念から、春のGIが始まる。昨年後半は15の平地GIのうち、外国人ジョッキーが11勝を挙げた。今年もその流れは変わらないのか。『週刊ポスト』での角居勝彦調教師による連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、お届けする。

 * * *
 確かな騎乗技術と競馬に対する真摯な姿勢。C.ルメールやM.デムーロが勝ち鞍を突出させるのには理由があると書きました。

 しかし、彼らはゲームメイカーではありません。この点、案外誤解をされているようです。レースの主導権を握っているのは日本人ジョッキーです。

 傾向として、外国人ジョッキーの馬よりも先に行きたいと思う。そう簡単に勝たせるかと、前に出て走路を締めたい心理が働く。日本人ジョッキーのその心理がレースの展開を決めます。

 ところが、ルメールやデムーロは、詰まる(ことが予想される)ポジションにはいません。必ず勝負に持ち込める好位にいる。その点が陣営としては重要です。少なくとも「競馬にならなかった」という事態だけは避けてくれる。そこで負ければ納得もいきます。

 日本人ジョッキーの馬がどう動くのか。おそらく彼らにはわかるのでしょう。ジョッキーそれぞれの特徴もしっかりと頭に入っている。思い切った乗り方をするのか、じっと手綱を絞るのか。寄せていくとすんなり開けてくれるのか、あるいは頑として譲らないのか。有り体にいって巧いジョッキーなのか、そうでもないのか。つまり日本の競馬を知っているということです。

 かつての外国人ジョッキーはそこまでではなかった。短期免許で来日した外国人ジョッキーが「武豊をマークしておけばなんとかなる」というようなことをいったとか。最後に武豊の馬をかわせば勝てると。情報が少ない中では、そういった戦略を取るしかなかったのでしょう。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン