ビジネス

自動車清掃、空き地調査、物件撮影…稼ぐ主婦のご近所ワーク

主婦のご近所ワークはスーパーのレジ打ちだけじゃない

主婦のご近所ワークはスーパーのレジ打ちだけじゃない

 新年度を前に、自宅近くで空いた時間に働ける“ご近所ワーク”を探している主婦も多いだろう。主婦のパートといえば、スーパーのレジ打ちや飲食店での接客・調理業務などの募集が多いが、近年はそんな“副業的”主婦仕事も多様化が進んでいるという。働く主婦の調査機関「しゅふJOB総合研究所」所長兼「ヒトラボ」編集長の川上敬太郎氏が紹介する。

 * * *
 この国の働き方は多様化の方向へと進んでいる。そして、その流れは主婦層の働き方にも少なからず影響を与えている。

 今から10年前、女性ファッション誌が「家族が一番、仕事が二番」というメッセージを世に投げかけて話題になった。決して仕事を蔑ろにするつもりはないのに、目に見えない仕事優先のプレッシャーから、家庭とのバランスをとることに後ろめたさを感じざるを得ない風潮。「家族が一番、仕事が二番」は、家庭との板挟みの中で、100%仕事に向き合うことができていないことに悩む既婚女性たちの共感を得たと言われる。

 働き方が多様化した社会とは、女性が男性に負けないようにバリバリと働く世の中、というイメージに限定されるものではない。多様化とは本来、もっと自由で広い選択肢の中で捉えられるべきものであるはずだ。

 例えば、妻と夫が対等に共働きし、家事もシェアする家庭があっても良い。あるいは、妻のみが働いて家計を支え、夫は専業主夫という家庭があっても良い。人それぞれの価値観・考え方の数だけ違いは存在する。「家族が一番、仕事が二番」もまた、そんな価値観の中の一つに過ぎない。

 だから、そのように仕事と家庭の狭間で思い悩むのではなく、専業主婦として100%主婦業に捧げるというスタンスもまた尊重されてよいはずである。そもそも主婦業自体が尊い役割であり、ハードな仕事だ。

 中には、主婦業を本業とした上で、空いた時間に仕事をするという選択をする人もいる。むしろ、今の共働き家庭の多くはそのスタイルかもしれない。飽くまで“本業”は主婦業で、空いた時間で“副業的”に働く。そんな“副業的”主婦仕事として思い浮かぶものに、スーパーでのレジ打ちがある。

 最近では無人機による自動化が進んでいるが、支払中のちょっとの間に交わされる、顔なじみのレジスタッフとの会話を楽しみにしている人もいる。レジ打ちの技能だけでなく、接客スキルも求められる仕事だ。

 他にも、飲食店の店員やアパレルショップの販売員なども、“副業的”主婦仕事として選ばれることが多い。

 そんな“副業的”主婦仕事に、3つの新しい潮流が生まれつつある。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン