プロ野球のキャンプ期間中には、全国から野球ファンが各球団のキャンプ地に足を運ぶ。シーズン中に比べ、選手との距離が近いことも理由だろう。現役引退から20年、全球団キャンプ巡りの“どぶ板行脚”を毎年続ける野球評論家の金村義明氏(55)が、足を運び続けたからこそ知るキャンプ巡りのコツ、各球団の変化について語った。
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番組から取材費用をいただくこともありますが、全球団というわけにはいかんですからね。ネットで宿を手配して、自分でレンタカーも運転します。沖縄だと那覇空港でレンタカーを借りようとすると結構待たされるんですよ。キャンプに行くファンも多いし、学生の卒業旅行の時期とかでもありますからね。だから、タクシーで町中に出てからレンタカーを借りる方が早いんです。知ってました?(笑い)
「どうしてそこまでやるんや?」とも聞かれますけど、高名な評論家先生たちを追い抜いてやりたいいう反骨心ですかね。まあ、現場では要らん情報もいっぱい入ってきますけどね。やれどこの球団の首脳陣の送迎車がアウディだったとか、こっちはレンジローバーや、とか、あっちは黒塗りクラウンや、とか。こんなんどこで話せるネタやねんって感じでしょ(笑い)。
〈20年見続ければ、金村氏の目には、チームの“雰囲気の変化”も届く。〉