ホールに響き渡るピアノの音色に、姉妹は耳を澄ませていた。秋篠宮家の次女の佳子さま(24才)は3月24日、サントリーホール(東京・港区)で開かれた「千葉県少年少女オーケストラ」による公演を鑑賞された。そのお隣で背筋を伸ばして見入っていたのは姉の眞子さま(27才)だ。
「演奏の合間、佳子さまは眞子さまに何度か声をかけられ、一緒にパンフレットをのぞき込まれていました。お2人は時折顔を見合わせてほほえまれ、仲のよいご関係が伝わってきました」(居合わせた人)
その2日前、佳子さまが国際基督教大学(ICU)卒業にあたって公表された文書は、皇室関係者に衝撃をもって受け止められた。
「これほどまでに秋篠宮家の親子が疎遠になってしまっていること、そしてそれを堂々と公表されたことに驚きを隠せません」(宮内庁関係者)
佳子さまは秋篠宮ご夫妻については《公的な仕事に関することや、意見を聞いたほうが良いと感じる事柄についてアドバイスを求めることがあります》と明かされた。その一方で、姉の眞子さまとは《日常の出来事をお互いに報告し合ったり、相談事をしたり》されているという。
「そこからわかることは、両親とは仕事など『公的』な会話だけで距離があり、姉とは『私的』な会話もあって親しい間柄だということです。そこまで家族を“線引き”して関係性を示されることは、今までなかったことです。親のアドバイスは“聞いた方がいいと判断したことだけ聞く”という宣言には、佳子さまの強い意志を感じます」(皇室ジャーナリスト)
たとえば、佳子さまの趣味のダンス。学習院時代にはダンスサークルに入ろうとされたが、紀子さまに止められて断念したと報じられた。しかし、最近では複数のメディアにダンス活動を報じられても堂々とされているという。
「ご夫妻は、皇族としての『公』の部分と、プライベートな『私』の部分を分けて考える教育を徹底されてきたそうです。その結果、“公的なアドバイスは聞くけれど、私的な活動について意見を聞く必要はない”という考え方が、佳子さまには根強いのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
そうした佳子さまの考え方を象徴するのが、眞子さまの結婚延期についてのお言葉だ。
《結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています》
眞子さまの結婚について秋篠宮さまは、現時点では「納采の儀は行えない」と明言された。佳子さまはそれに真っ向から反対される立場を明らかにしたことになる。元宮内庁職員で、皇室ジャーナリストの山下晋司さんが語る。