グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(70)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。
フリーアナウンサーの吉田照美(68)が持ってきたオランダの印象派画家の絵画は、吉田氏が多くを享受させてもらったと語る憧れの人、大橋巨泉氏から贈られたもの。
「絵が趣味の僕は、レオナルド・ダ・ビンチとピカソに挟まれて微笑む巨泉さんの肖像画を描いて贈ったんです。喜んでくれたけど、『俺、ゴッホのファンなんだよな』と言われて(笑い)」
この絵はそのお礼。今も大切に飾っているが、吉田氏の絵も、「巨泉さん亡き後、自宅でテレビのインタビューを受ける奥様の後ろに掛けてあり感激でした」
髪は金髪。ハゲ隠しと謙遜するがよく似合っており、古希前とは思えない若々しさを醸す。