ネットでの不適切な言動がもとで仕事を失い、賠償などの厳しい現実に直面するのは、「バカッター」や「バイトテロ」で知られる若者たちだけではない。社会的な地位もあり、経済的にも余裕があるいい大人が匿名アカウントでやらかし、身バレしていることが少なくないのだ。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、ツイッターで思い切った発言をしたい人こそ、実名でやるに限ると訴える。
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韓国人や在日に対し、「食糞民族がこれ以上、来日することは、日本の社会不安の増大、特に治安の悪化に直結する」などと、ヘイトスピーチをツイッターに書きまくっていた人物が、世田谷年金事務所の所長であることがバレ、更迭された。様々なメディアに報じられ、彼の名前と愚かな行為はネットに残り続けることに。
いい年したオッサンだったが、匿名を笠にロクでもない発言をしていた人物が身バレしたら当然炎上はするし職場に抗議電話は殺到。職場にもいづらいだろう。こうした身バレ案件の度に思うのが、「過激なことを言いたいのであれば、ツイッターは実名でやるに限る」ということである。
今回元所長の身元がバレたのは、実名と所属を明らかにして使っていたインスタグラムの投稿を誤って匿名のツイッターに投稿してしまったことにあるとみられる。
元所長は、「土井たか子(本名・李高順、昭和三十三年十月二十六日帰化)」なんて在日認定のデマを書く典型的ネトウヨだった。そんな男が身バレした途端、しおらしくなって「傷ついた皆様に深くお詫びいたします」としたうえで、二度と不適切発言をしないと宣言した。
人は何を思おうが自由だが、公の場に出してはならない言葉というものがある(差別を肯定しているわけではない)。元所長はそうした言葉をこれまで使い続けてきただけに、今回の件では因果応報というか自業自得でまったく同情には値しない。