行楽シーズン到来。トラベルライターの白川淳氏が、時間はちょっとかかるけれど、お得に楽しく日本を再発見できる、大阪からうどん県、温泉県へと瀬戸内・九州横断の旅を提案する。
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初日はフェリーで高松へ。潮風を浴びながらゆっくり進む船旅は快適そのもの。
2日目、朝から讃岐うどんを食べ、国の特別名勝・大名庭園の「栗林公園」を散策。午後は特急列車に乗って、万葉集にも詠まれている、日本最古の湯と伝わる愛媛・松山の道後温泉へ。重要文化財の木造3階の本館は現在修復工事中だが、入浴は一部で楽しめる。
3日目は松山駅から特急列車で愛媛の西・八幡浜を目指し、港より九州に渡るフェリーで別府へ。駅前には高等温泉と呼ばれるレトロな市民用共同浴場もある。
4日目朝は、湯布院温泉の大自然、文化施設、グルメスポットなどを楽しむ。午後、変化に富む車窓が楽しめるリゾート列車で、かつて天領として栄えた日田へ。国に歴史街の保存地区に指定された豆田町は、城下町から商家町に転じた特色ある家並みが残されている。夕刻、長崎に向かい、星空のように輝く夜景を堪能する。
最終日は世界遺産に登録されたばかりのグラバー邸、大浦天主堂へ向かう。中華街で長崎チャンポンを味わうも良し。帰路、飛行機を使えば、わずか1時間20分で大阪だ。なお延泊すれば平戸や五島、天草にある世界遺産も巡ることができる。