「70代は晩年である」という考え方はもう古い。330万部を突破したベストセラー『女性の品格』の著者で、新刊『70歳のたしなみ』も話題の坂東眞理子氏(昭和女子大学理事長・総長)が、70歳から「終わった人」にならないための生き方を提案する。
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70歳になったら、「たしなみ」を持って生きることが大切です。
まずは意識して口角を上げる。上機嫌でいれば、自ずと人との関係が良くなります。身だしなみにも気をつけてもらいたい。外出する際は新しいシャツを着て清潔さを心がけ、腰が前屈みになっていないか全身鏡で姿勢をチェックしましょう。
たとえ妻に先立たれたとしても、ふさぎ込んでしまうのはもったいない。周りにはまだたくさんの女性がいるのですから、おしゃれをして相手の話をにこやかに聞いて面白がってあげれば、同年代の女性は好意を持つ。70代が思わぬ「モテ期」になり得るのです。
定年後の男性は趣味を始めるとしても囲碁やゴルフなど、男性ばかりが集まる会に参加することが多いのですが、女性参加者も多い「教養をつけるための会」を選んでみると出会いが広がります。俳句の会や、元号が変わる今でしたら万葉集を勉強する会なども良いですね。女性にとても人気だと聞きます。