女子プロゴルフツアー4戦目の「アクサレディス」ではまたまた若い力が躍動した。優勝したのは昨年の下部ツアー(ステップアップ)で4勝して賞金女王となった現役女子大生プロの河本結(20)。その一方で注目されたのが、最終日最終組で河本と回った脇元華(21)と臼井麗香(20)だ。全員が昨年プロテストに合格したプロ1年目という、非常にフレッシュな顔ぶれだった。
脇元はQT(クォリファイングトーナメント)23位。昨年は台湾女子ツアーで腕を磨いた。アクサレディスは元プロ野球・巨人投手の桑田真澄氏の弟で、ティーチングプロの泉氏をキャディに起用して参戦。174センチのスラリとしたスタイルだけではなく、成績も目を引いた。初日に首位に立ち、最終的に4位タイでのフィニッシュ。
QT65位の臼井は主催者推薦で今季ツアー初参戦となった。3歳からジャズダンス、クラシックバレエなどを習い、タカラジェンヌを目指すも断念。9歳から始めたゴルフではすぐに頭角を現わし、世界ジュニアにも出場。美人プロとして、ゴルフ雑誌の“ビューティクイーン”の2017年女王にも輝いた。
いま1998年度組(脇元は1997年生まれ)を中心とした20歳前後の「黄金世代」が、女子ゴルフ界を席巻している。
「高校時代にツアー優勝した勝みなみや、米女子ツアーで3勝目を挙げた畑岡奈紗をはじめ、すでにツアー1勝している新垣比菜や大里桃子、シード権を持っている小祝さくら、原英莉花などが代表的です。この世代はアマチュア時代から活躍した選手が多く、プロテストに合格した翌年からツアーで優勝争いに顔を出す実力者ばかり。しかも美人も多く、三浦桃香、山路晶、渋野日向子、吉本ひかる、浅井咲希などがブレイク確実だと注目されています」(ゴルフ担当記者)
そんな彼女たちを迎え撃つのが、韓国の美人ゴルファー軍団。中でもその美貌とスタイルで抜群の人気を誇るのがユ・ヒョンジュ(25)だ。第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」で日本ツアー初参戦。大会前から大きな注目を集めた。
女子プロたちの「美」と「技」の競演から、今後も目が離せない。
●取材・文/鵜飼克郎 ●写真/Getty Images
※週刊ポスト2019年4月19日号