時間に余裕ができたから、ゆっくり国内旅行にでも行きたい──。シニアだけに用意された各種の割引特権は、使わないともったいない。トラベルライターの白川淳氏が、なかには50歳から利用できるサービスもある鉄道や航空のシニア割引について紹介する。
◆ジパング倶楽部
JRグループ6社が連携した会員制旅行クラブで、男性65歳以上、女性60歳以上(どちらかが65歳以上の場合、配偶者の年齢に関係なく夫婦会員になれる)が入会可能。年会費は個人会員が3770円、夫婦会員は6290円(入会金無料)。年間20回まで、JRを利用した旅が最大3割引となる。
繁忙期(お盆、GW、年末年始)など割引が適用されない期間もあるが、割引率が高いため、年に数回の旅行で年会費の元はすぐに取れる。
◆JR各社の旅クラブ
JR各社には地域ごとのシニア向け会員組織もある。JR東日本「大人の休日倶楽部」は、50歳から入会できるサービス。「大人の休日倶楽部ミドル」(50歳~)は、JR東日本とJR北海道のきっぷが何回でも0.5割引、「大人の休日倶楽部ジパング」(女性60歳~、男性65歳~)は、同3割引となる。また会員のみが利用できる、JR東日本、JR北海道の乗り放題パスも季節に応じて販売される。年会費は2575円(年会費2060円+VIEWカード年会費515円=ミドルの場合)で、カード発行には審査が必要となる。
JR東海は「50+(フィフティ・プラス)」があり、東海道新幹線を利用するお得な各種ツアーが企画される。年会費等は無料である。
JR西日本は、同様に年会費無料の「おとなび」を展開する。50歳以上でJ-WESTネット会員に登録すれば、JR西日本の山陽新幹線や特急が3割引以上となる会員限定きっぷや、期間限定で設定されるJR西日本乗り放題の「おとなびWEBパス」などが利用できる。
この他、JR四国は「四国エンジョイクラブ」、JR九州には「ハロー!自由時間クラブ」という、男性60歳以上、女性50歳以上(四国は女性55歳以上)が年会費無料で入会可能な組織もある。