麻薬取締法違反の罪で起訴された電気グルーヴのピエール瀧被告が、4月12日、都内の医療施設で治療を開始した。
その前日、施設ではちょっとした騒動になっていた。
「この施設は都心から離れた郊外にある大型医療施設です。さまざまな依存症治療において日本屈指の最先端の設備が整っています。ピエール瀧さんが来ることが決まり、病院側はかなり神経質になりました。“午後に患者として外来受診するようだ”とわざわざ厚生労働省の担当部署に報告していたと聞いています」(捜査関係者)
瀧被告がやってきたのは12日の午後4時半頃。大型ワゴン車は、施設の正面ではなく、緊急外来の出入り口にピッタリと横付けして止まった。既に一般の外来時間は終わっていた。
車からスタッフらしき男性が降り、施設からも複数の関係者が出てきた。中にはあたりをキョロキョロと見回したかと思うと、後部座席から施設への導線をバンザイの形でふさぐように練習をしている男性もいた。
その直後、黒いフードを被った瀧被告が車から出てきて、施設へとはいっていった。瀧被告は約2時間半に渡って施設に滞在し、車で出ていった。
この日、瀧被告は入院ではなく、外来受診だった。今後の治療方針を決めるために、まず医師のカウンセリングを受けたという。だが、「瀧さんがこの施設を選んだのは意外だった」と語るのは、ある芸能関係者だ。
「同じく薬物依存の治療で医療施設に通った酒井法子さんやASKAさんとも違う施設です。この病院は確かに日本でも有数の施設。しかし、治療方法の中に患者同士がグループディスカッションなどもあるため、有名人だとその輪になじむのが難しい。普通なら選びにくい施設だが、逆に彼がここの診察を受けたことは“本気度”を感じます」(医療関係者)
治療と同時に裁判も控える瀧被告。現在の心境はどのようなものか。
「瀧さんは周囲の人たちに“迷惑をかけたと反省。特にバッシングを受けながらも擁護ツイートを連発していた石野卓球さんには、心から感謝をしているようです。周囲の人たちもふたりの絆の強さを再認識しています。これまでも過ちを犯したミュージシャンは復活をしています。彼らも再びファンに音楽を届けてくれるんだと、関係者はみんな期待しています」(芸能事務所関係者)
瀧被告の更生の道は始まったばかりだ。