芸能

オードリーと素人の雑談番組『オドぜひ』 なぜ飽きないか

春日、プロポーズ成功おめでとう(イラスト/ヨシムラヒロム)

春日、プロポーズ成功おめでとう(イラスト/ヨシムラヒロム)

 感動を呼んだプロポーズで話題になった芸人オードリーの春日俊彰。相方の若林正恭も大号泣で祝福したが、一週間も経たないうちに春日が女性をお持ち帰りしていたスキャンダルが飛び出した。もっとも、二人は深夜のラジオ番組で、スキャンダルもしっかりネタに昇華していた。彼らの個性が存分に発揮されている名古屋・中京テレビ制作の番組『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』と東京在住にも関わらず出会ってしまったイラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、なぜこの番組がオードリーらしさにあふれているのかについて考えた。

 * * *
 先日、オードリー春日俊彰の結婚が発表された。売れていない時代を支えてくれた彼女が糟糠の妻となる。出来すぎたラブストーリーは大きな感動を呼ぶ。ここまで祝福された芸人の結婚は陣内智則と藤原紀香以来か……。幸福なニュースはオードリーを国民的芸人と呼んでもはばからない存在へと押し上げた。

 そんな最中、FRIDAYに掲載されたのが春日の醜聞。「春日が余計なことをするから、すでに書いていた上記のコラム枕が台無しじゃないか!」と僕の中に八つ当たり的な怒りがふつふつと湧いている。結果、春日の好感度は早々落日。そこに人生の春秋を見た! ポカポカ陽気の春から夏、秋を飛ばして極寒の冬へ。ただ、一筋縄でいかないから春日は芸人としては魅力的なわけで……、トゥース!

 そして、コラムは進む。

 2年前まで僕はオードリーの熱心なファンだった。彼らが登場するテレビ、ラジオ、出版物の大方をチェック。 “じゃり”くさい子供じみた言い方をすれば「一番好きな芸人はオードリー」だったわけ。しかし、ある時期から若林正恭のある立ち振る舞いが気になるようになった。

 2008年の『M-1グランプリ』で準優勝し、世間に認知されたオードリー。当初、注目されていたのはキャラの濃い春日で、若林は典型的な“じゃない方芸人”として機能していた。1年後、そんな若林にブレイクの機会が訪れる。それが“人見知り”というキャラクターの開拓。「社交性がなくてもいいじゃないか!」とアジテーションし、大きな反響を呼んだ。“人見知り”をキャラ化することに成功する。

 そンな若林に共鳴し自身を“人見知り”だとアピールする人も増加。世の中には『アメトーーク!』のやりとりをまんま再現し、それをコミュニケーションとする人が意外に多い。しかし、若林は一般的な“人見知り”と異なる。そこに気づかないのが自称“人見知り”軍団。テレビで社会性のなさを語ることは、一般社会で“人見知り”を自己申告することと違う。若林のように客観的な視点を持ち、社会性の低さを話芸にできる人はまずいない。つまり、一般社会では“人見知り”だと知られることは得にならない。もちろん、キャラにもならないのだ。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン