国内

悠仁さまの机に刃物、連絡滞った学校の対応と保護者の不安

悠仁さまの机に刃物を置いた長谷川容疑者(時事通信フォト)

 東京・文京区のお茶の水女子大学附属中学校で4月26日、秋篠宮家の長男・悠仁さまの机に刃物が置かれているのが見つかった。果物ナイフとみられる2本の刃物が、長さ約60cmのアルミ製の棒の先端にテープで固定され、刃の部分はピンク色に塗られていた。事件発生から3日後、警視庁は建造物侵入の容疑で長谷川薫容疑者(56才)を逮捕した。

 奇しくも、お茶の水中の刃物事件は、いくつかの問題をあぶり出すことになった。

「事件発生当日、現場となったお茶の水中から下校された悠仁さまは、紀子さまとご一緒に長野県へとスキー旅行に出かけられたんです。学校は連休に入るとはいえ、御代がわりを直前に控え、皇室にとって大切な時期に、私的な旅行で東京を離れられて大丈夫なのかという懸念はありました。それ以上に、刃物事件が起きて、犯人も逮捕されておらず危険な状態だというのに、なぜスキー旅行に出かけなければならなかったのか」(宮内庁関係者)

 宮内庁は発生当日に事件を把握したというが、紀子さまや悠仁さまの耳に入っていたかどうかは不明だ。翌日、事件が報道されて世間が騒然となったところで、おふたりは1泊しただけで予定を切り上げて帰京されたという。

 そもそも、お茶の水中は紀子さまや悠仁さまに「机に刃物が置かれていたこと」をすぐに伝えなかったばかりか、悠仁さまの警護のためにわざわざ校内に待機する警察官にも、すぐに事件を伝えなかった。「もし犯人が校内に隠れていたら、2001年に起きた大阪の池田小事件のような惨事になったかもしれない」と、保護者の1人は不信感をあらわにする。

「悠仁さまがお茶の水小に入学されて以来、見かけだけはセキュリティーが厳しくなった。運動会に入場できるのは生徒1人につき親族含め5人まで。特殊加工したシールを貼らないと入場を許可しないという徹底ぶりでした。それなのに今回はいとも簡単に、刃物を持った男の侵入を許して、ウロウロさせた。他の生徒も保護者も不安で仕方ないでしょう」(お茶の水中OG)

 お茶の水中はGW明けも特別警戒のため、1週間程度は休校。週末には保護者会が開かれるという。別の宮内庁関係者が言う。

「今回のような不測の事態も含めて、万全の警備をするため、皇族は長らく学習院を学びの庭とされてきました。しかし、秋篠宮ご夫妻は、皇族を預かることに慣れておらず、警備に不安のあるお茶の水を選ばれた。ある意味で、起こるべくして起きた事件ともいえます。学習院に行かれていれば…」

 秋篠宮ご夫妻は事件を聞いて大変なショックを受け、側近を通じて警察側に「真相究明に全力を尽くしてほしい」という旨を伝えたという。

「何よりもまず、皇位継承順位第2位という重要なお立場である悠仁さまが、刃物事件直後にスキー旅行に出かけられることを、なぜ誰も止められなかったのか。それほどまでに重大な連絡がなぜ滞ったのか、すぐに明らかにすべきでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 新しい時代の始まりに、禍根を残す事件だった。

※女性セブン2019年5月23日号

関連記事

トピックス

モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン