都内のスポーツクラブの前に一台の高級外車が止まったのは、4月のとある平日の夕方。左ハンドルの運転席から現れたのは、ベージュのトレンチコートにくるぶし丈のデニムという春らしい装いの松嶋菜々子(45才)だった。日常の何気ないシーンでも驚くほど目を引く。
「娘さんのプールの送り迎えですよ。いつも真剣に練習を見守っています」(スポーツクラブ関係者)
時折、ママ友と会話を交わす。レッスンを終えた娘は松嶋の元へ駆け寄る。濡れた髪をやさしく拭いてあげながら2人はクラブを後にした。
「毎日テレビで“田舎の素朴な母親”役の松嶋さんを見ていますが、まったく違う! リアル松嶋ママは『なつぞら』よりカッコよすぎました(笑い)」(居合わせた人)
松嶋は現在、NHKの朝ドラ『なつぞら』で、ヒロインの広瀬すず(20才)の育ての母親を演じている。舞台は戦後の北海道。自分のことは後回し、芯は強いがいつでも家族のために働く母親役。質素な装いに、ほぼすっぴんメイクで方言を話す松嶋の好演は評判だ。
「収録の合間もすずちゃんに“ご飯食べてる?”と気遣うなど母親の顔を見せていました。『ひまわり』(1996年放送)のヒロインを演じて以来、20年以上ぶりの朝ドラですが、気持ちが入っていたようですね」(ドラマ関係者)
冒頭の送迎シーンもそうだが、私生活でも、松嶋はよき母親である。2001年に反町隆史(45才)と結婚すると、現在は14才と11才、2人の娘の母親として多忙な生活を送っている。
「松嶋さんは教育熱心。プールやバレエの送迎はもちろん、名門一貫校のお受験もしっかり合格。学校行事にも積極的で、ご夫婦そろって、出席されていますよ」(松嶋の知人)
2人の娘の子育てに夫の協力は欠かせない。
「今回の朝ドラは長い北海道ロケがあったのですが、その時は反町さんが仕事を控えて、家事やお子さんの送迎もこなしていらっしゃいました。反町さんはアウトドアの達人でフットワークの軽い人。車の洗車から草木の手入れ、料理までササッとこなしてくれる。ソファにドスッと座っているタイプとは正反対。
だから松嶋さんも仕事に力も入れられるし、オンオフがしっかりつけられるんだと思います。うらやましい」(前出・松嶋の知人)
松嶋が娘の送迎をしていた数日後、今度は都心を歩く反町の姿があった。カモフラージュ柄のパンツにTシャツというラフな装いだが、やはり目を引くオーラだ。スポーツジムや日焼けサロンなどをはしごすると自宅へ帰って行った。いい夫がいるのは『なつぞら』と同じようだ。
※女性セブン2019年5月23日号