キャンプ中にファンに腕を引かれて右肩を痛め、一軍登板のないままリハビリを続ける中日・松坂大輔(38)が、練習日にゴルフをプレーしていたことで球団からの処分を受けた(10日間の外出禁止と反省文の提出)。
チームが下位に沈んでいる状況で「遊んでいる場合じゃないだろう」という声が集まるなか、心強い(?)援軍が現われた。そう、半世紀前に同じことをしでかした「400勝投手」の金田正一氏(85)である。金田氏が語った。
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松坂の「リハビリゴルフ事件」じゃと? ワシも国鉄から巨人に移籍した1965年に、ゴルフでエラい目にあったよ。
オープン戦期間中、左手の人差し指にノックのボールをぶつけて骨折したのが試練の始まりじゃった。
前年に27勝したワシは「優勝請負人」として巨人に移籍してきた。だから、休むわけにはいかん。指にギプスをはめてひたすら走り込み、この金田さんだからこその驚異的な回復力で骨折を1か月で治して開幕戦に間に合わせたんです。
開幕から5月までで5勝を挙げた。これはチーム最多の勝ち星だった。じゃが、指をかばって投げていたせいでヒジが悲鳴をあげた。それで5月末から戦列を離れることになったわけよ。
それで、梅雨がない北海道で走り込むために、川上さん(川上哲治監督)に直訴してミニキャンプを張った。そのメニューの1つがゴルフだったんじゃよ。遊んどる? バカ言っちゃいけません。ゴルフスイングはヒジが伸びるから、いいリハビリになるのよ。