いまや2世議員が溢れるのは国会ばかりではなく、地方議会でも──今春の統一地方選ではその流れが顕著だった。
千葉県議選で初当選を果たした自民党公認の佐藤健二郎氏(43)も“千葉のドン”として君臨した元自民党千葉県支部連合会総務会長、佐藤正己・県議(5期20年)の勇退に伴い地盤を継いだ。が、さっそく資質が問われるトラブルを抱えている。
佐藤氏と1年半前まで交際していた都内在住の会社員・A子さん(38)が告白する。
「交際を始めて3年半が経った2017年末に妊娠がわかりました。報告を受けた彼は『子供ができたなら結婚だな』と言いましたが、直後に些細な喧嘩になって年明けに『結婚できない。中絶してほしい』と伝えてきたんです。私が中絶しないと伝えると話はさらにこじれ、双方の家族を交えて話し合うことになりました」
2018年3月と翌4月の家族会議には、父の正己氏とその秘書も同席した。
「その会議の間に彼は『実はもう次の女性がいて』と言い出した。私もすでに中絶ができない時期になっていたので、2回目の会議では認知に向けて話し合いました。ところが、その会議を終えてからも彼の代理人から文書で〈生まないという選択をされた場合には、一切の解決金として200万円という提案〉が届き、私の父にも彼から〈中絶を強く望んでおります〉〈説得をしていただけませんでしょうか〉と頼むメールが来ました」
A子さんは昨年8月に出産するが、驚くことに佐藤氏はその2か月前に別の女性と結婚していたという。12月上旬に自民党の公認が決まった佐藤氏は、DNA鑑定の結果によって同月末にようやくA子さんの子を認知した。