昭和を代表するアイドルグループ、キャンディーズの「ランちゃん」として絶大な人気を集め、女優として活躍してきた伊藤蘭が、令和の幕開けとともにソロ歌手としてデビューする。後楽園球場における伝説の解散コンサートから41年、アルバム『My Bouquet(マイ ブーケ)』が5月29日に発売される。
伊藤に音楽活動再開の動機を聞いた。
「お芝居の道に進んでからは無我夢中で、その間に結婚があり、子育てもありで、歌うことまで気が回らなかったんです。でも昨年、歌ってみない? と言われた時に『この先、こんな風に言ってもらえる機会もなくなっていくだろうし、年齢的にもラストチャンスかな』と。
キャンディーズは3人でしたから、1人で歌うことに不安もありましたけど、歌の世界で新しい自分と出会えるような気がして、今だからこそ挑戦しようと思ったわけです」
アルバム制作は昨年の夏にスタート。「今の伊藤蘭に歌ってほしい曲」が110曲も作られ、その中から、井上陽水、宇崎竜童・阿木燿子夫妻、トータス松本など、豪華作家陣による11曲がセレクトされた。
「花束」を意味するタイトルが示すとおり、多彩な楽曲が収録されているが、選曲のポイントは「もう一度、聴きたくなる曲」だったという。