昭和を代表するアイドルグループ、キャンディーズの「ランちゃん」として絶大な人気を集め、女優として活躍してきた伊藤蘭が、令和の幕開けとともにソロ歌手としてデビューする。後楽園球場における伝説の解散コンサートから41年、アルバム『My Bouquet(マイ ブーケ)』が5月29日に発売される。
ランちゃん時代と変わらぬ笑顔で楽しそうに再始動を語る伊藤。6月には東京と大阪でソロコンサートも開催する。
「1人でステージに立つのは初めてのことなので、今からドキドキしていますが、皆さんと同じ時間を共有して『楽しかった!』と思っていただけるよう精一杯務めたいなと思っています。
キャンディーズ時代の曲ですか? お客様が喜んでくださればいいんですけど……。『3人じゃなきゃイヤだ』って言われないかしら(笑い)」
メンバーの田中好子が残念ながら2011年に他界したため、3人のハーモニーを生で聴くことはもうできない。キャンディーズ世代としてはソロでも歌ってくれることを期待するが、伊藤によると、解散後、3人がプライベートで『微笑がえし』を歌う機会が一度だけあったという。
「私の家に2人が遊びに来た時、何となくそういう雰囲気になって、アカペラで歌ったことがあるんです。誰かに聴いてもらうのではなく、自分たちのために歌う楽しみ方もあるんだということをその時発見しましたね」