どんな言葉も文章も、自分が主張したい内容にあわせた解釈しかしない。SNSで巻き起こる議論の多くには、勝手な思い込みによる言いがかりが含まれている。そんな騒動に巻き込まれたばかりのネットニュース編集者・中川淳一郎氏が、ネットに何かを書き込んで曲解する人たちの批判について、考察した。
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5月下旬、「満員電車で痴漢から身を守るためには安全ピンで痴漢の手を刺せ」という反撃法の是非をめぐりネットで熱い議論が展開されていた。「その気持ちはよくわかる」といった賛同の声が出て、そうでもしなければ卑劣な連中を撲滅することは難しい、的な意見が出た。痴漢の被害に遭った人からすれば、そう思うのも理解できる。一方、「傷害罪になってしまうのでは」や「別の人間を刺した場合はどうするのか」といった異論も出た。
この時に、つくづく感じたのが、ネットに何かを書き込んだら、曲解されるのは当たり前、ということだ。先日東京の満員電車がいかに不快かをツイートしたところ、思わぬところから反論が来たのである。まずは以下のツイートを見ていただきたい。
【中川淳一郎 @unkotaberuno
満員電車に乗らない生活になって21年。あぁ、楽だ。超絶ストレスでトラブルも発生するのが満員電車。なんでそんなリスクを冒してお前ら仕事行くの?と言いたくなると「そうせざるを得ないんです!」というクソ反論が来るが、それをしないでもいい人生が東京にはたくさんある。文句言う前にそれ試せよ
15:34 – 2019年5月26日】