一部のファンによる迷惑行為が改善されなかったことを理由に、今年のアリーナツアーが開催見送りとなったHey! Say! JUMP。ジャニーズ事務所の公式サイトによると、所属タレントが乗る新幹線の同じ車両に乗ったり、駅構内や空港でタレントを追いかけたりなどといった迷惑行為があったという。
ジャニーズ事務所は、公式サイトで幾度となく迷惑行為をやめるように呼びかけ、コンサートではメンバーの口から注意されたこともあった。しかし、迷惑行為がなくならなかったことで、Hey! Say! JUMPのツアー取り止めという苦渋の決断に至ったのだ。
今回は特に男性アイドルのファンによる公共交通機関における迷惑行為が問題となっているわけだが、一方で女性アイドルのファンによる迷惑行為も問題となっている。乃木坂46は昨年6月、メンバーのプライバシーを侵害する行為に対し警告を発している。公式サイトによると「一部のファンの方による車両・徒歩等による追走や居住エリアでのストーカー行為」などの迷惑行為があったとのことだ。
もちろん大多数のファンはマナーを守っているのだが、迷惑行為に及ぶファンは後を絶たない。そんななか、ある一面において、迷惑行為を抑制する役割を担っているのが握手会だという。アイドル事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏はこう話す。
「握手会の有無によって、ファンの行動が変わってくることはあると思います。握手会を頻繁に行っているアイドルであれば、ファンの『メンバーに会いたい』という願望はある程度満たされることとなり、その結果ストーキングなどの迷惑行為に至る可能性が低くなるということも考えられるでしょう。
また、握手会に頻繁に通っていれば、メンバーとファンは顔見知りになり、“ゆるい関係性”が出来上がります。ファンが迷惑行為をすれば、当然その関係性は崩れるわけで、それはファンにとっては避けたいこと。握手会で築かれた“ゆるい関係性”が迷惑行為の歯止めになっている部分はあると思いますね。