ハリウッドで実写化された映画『名探偵ピカチュウ』が5月3日より日本で先行公開され、動員数185万人に達し、興行収入は26億円を突破している(6月3日現在)。5月10日公開となった北米(アメリカ・カナダ)でも初日から2050万ドル(約22.4億円)を叩き出し、初日興行収入は、中国やイギリス、イタリア、スペインなどと同様に1位を獲得した。
映画のベースとなっているのは、2018年に発売された同名のニンテンドー3DSソフト。人間とポケモンが共存する街「ライムシティ」を舞台に、かつてポケモンが大好きだった主人公のティムが名探偵ピカチュウとタッグを組み、行方不明のティムの父親を捜すミステリーアドベンチャーとなっている。
オリジナル版の映画ではライアン・レイノルズ(42才)がピカチュウの声を担当。日本具吹き替え版では西島秀俊(48才)がピカチュウを演じている。
◆舞台はロンドン
「撮影地のロンドン(英国)をベースに、ニューヨーク(米国)や東京のイメージを取り入れて作り出されたライムシティ。そのうち東京は新宿・歌舞伎町の街並みがモデルの1つになっています」(東宝宣伝部・宮千香子さん)
日米キャスト陣がそろったワールドプレミアは歌舞伎町で行われ、ピカチュウの尻尾を模した“稲妻イエローカーペット”が歌舞伎町を黄色く染めた。
◆ポスターに潜んだ“隠れポケモン”を探せ!
日本版のポスターをよく見ると、14種類のポケモンが隠れている。
「英語版公式サイトにはポケモンを見つけるコンテンツがあり、ゲームで遊びながら探すことができます」(宮さん)
すべてコンプリートすると、ボーナス映像がチェックできるため、チャレンジしてみる価値ありだ。
◆キャラクターの特徴が生かされている
本編に登場するポケモンは54種類で、その数は数千頭にも及ぶ。
「何気なく空を飛んでいるのは鳥ではなく、ポケモンの『ピジョット』だったりと、一度見ただけでは探しきれないほどたくさんのポケモンが登場します。
筋肉質の体に4本の腕を持つ『カイリキー』が街中で交通整理をしているなど、絶妙な演出がポケモンたちを輝かせています」(宮さん)
歌が上手な『プリン』がシンガーとして登場し、水を噴射する『ゼニガメ』が火災現場で消火活動をするなど、ポケモンファンなら「わかる、わかる!」と盛り上がれる。