日本中がびっくりした慶事、普段は芸能ゴシップにさほど興味のない中年男性でも気になった人は多いだろう。人生100年時代、いくつになっても学びは重要である。大人力について思索を続けるコラムニストの石原壮一郎氏がガイドする。
* * *
世の中も人生も、何が起こるかわかりません。5日夕方、南海キャンディーズの「山ちゃん」こと山里亮太と、女優の蒼井優が結婚報告の記者会見を開きました。ブサイク&非モテキャラの山里と、美人モテ女優の蒼井との結婚は、日本中を驚かせ、ルックスに恵まれていない系の男性に勇気と希望を与えてくれました。
とはいえ、山里亮太は数多くのレギュラー番組を抱える超売れっ子であり、誰もが認める才能の持ち主。むしろ蒼井優が「玉の輿」に乗ったという見方もあります。それはそれとして、記者会見でも記事でも容赦なく「どうしてお前みたいな男が」的な方向でいじられまくるところが、彼の魅力であり人徳と言えるでしょう。
おっさんとしては、斜に構えたり単純にうらやましがったりしている場合ではありません。記者会見などで明かされたふたりのなれそめや山里亮太の口説き文句に着目し、ちゃっかり真似して、蒼井優級の美女とどうにかなってしまいましょう。
■山里亮太の快挙に学べ! 5つのステップで真似したい口説き文句
【ステップ1】デートに誘う「(自分が出演している)『テラスハウス』のご機嫌なゴシップがありますよ」
【ステップ2】興味を持ってもらう「(顔のパーツで好きなのは)変なところからヒゲが生えているところ」(蒼井)
【ステップ3】交際を申し込む「蒼井さん、ちょっと僕と付き合ってみますか」
【ステップ4】絆の深さを強調する「みなさんの前にいる蒼井さんと違う蒼井さんを僕は見せていただいている」
【ステップ5】結婚を申し込む「重いって思わないでください。もう結婚もしたいです。引きます?」
ステップ1は、何はさておきデートに誘うこと。自分の立場や仕事を利用しつつ、相手が食いつきそうなネタを口実にしているところが、じつに見事です。相手が社内なら「専務のご機嫌なゴシップがあるんだけど」といった具合でしょうか。違う業界なら、自分の業界の「ご機嫌なゴシップ」をエサにしましょう。ゴシップの内容は、チンケなものでも適当なでっち上げでもかまいません。