国内

注意すべき洗剤成分 「合成界面活性剤」と「蛍光増白剤」

日常生活に欠かせない洗剤、柔軟剤の注意すべき成分は?(写真/PIXTA)

「超消臭」「抗菌」「強力洗浄」「香り長持ち」と魅力的なキャッチコピーが躍る最近の洗濯洗剤。高性能な洗剤の成分が体にどんな影響を与えるのだろうか? 中には健康や環境への影響が懸念される成分もある。その代表的なものは、合成界面活性剤だ。添加物や合成物質に詳しいジャーナリストの郡司和夫さんが解説する。

「天然の界面活性剤である石けん洗剤は、水に分解されやすいため、環境面での問題はありません。長年使われてきて、健康被害が起きていないのも安全な証拠です。

 一方で合成界面活性剤のなかにはさまざまな種類があり、害を気にしなくていいものもありますが、気をつけるべきものもあります。

 たとえば、“直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)”には、皮膚のたんぱく質を破壊する作用と、胎児に異常をきたす催奇形性作用があるとされています。動物実験では、発がん性の報告もされている。

“ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)”には、皮膚障害やアレルギー誘発の恐れがあります。

“ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)”は、肌荒れを起こす可能性があると指摘されています」

 パッケージに「無添加」「植物性100%」「天然洗剤」などと書かれていても、商品によっては着色料や漂白剤が入っていないだけで、合成界面活性剤は入っていることがあるという。

「さらに日本では、界面活性剤が『合成』なのか『自然系』なのかの表記が義務づけられておらず、『界面活性剤』としか表記されません。それゆえなかなか区別しにくいのですが、危険度が高い合成界面活性剤が一定量以上含まれる場合は、表示義務があります。『界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステル塩〇%)』といったように、成分名と含有量が書かれているので、できるだけ、そのような表示がないものを選びましょう」(郡司さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《追加生産決まる人気ぶり》佳子さまがブラジル訪問で神戸発ブランドのエレガントなワンピースをご着用 ブラジルとの“縁”を意識されたか
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンを食べようとしたらウジ虫が…》「来来亭」の異物混入騒動、専門家は“ニクバエ”と推察「チャーシューなどの動物性食材に惹かれやすい」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 長嶋一茂のヤクルト入りにカネやんが切り込む「なんで巨人は指名しなかったのよ。王、理由をいえ!」
週刊ポスト
タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン