2017年にタイで逮捕された「つなぎ融資の女王」と呼ばれた当時62歳の女をモチーフとした映画『エリカ38』の公開記念舞台挨拶に主演の浅田美代子、平岳大、窪塚俊介、山崎静代、木内みどり、日比遊一監督、奥山和由プロデューサーが登場した。
同作は樹木希林さんが企画したもので、浅田は「38歳」だと偽り男達を騙した自称エリカこと渡部聡子を演じる。樹木さんはエリカの母役として出演。奥山氏によると、樹木さんが「企画 樹木希林」のクレジットを認めてくれたのは「本当に最後の最後だった」という。
浅田の代表作を作りたいという樹木さんの思いから企画されたとのエピソードは、映画のキャンペーンで度々取り上げられている。いわば、樹木さんの存在が宣伝に一役買っているという状況について奥山氏は、樹木さんが「もうこの世にいないんだから甘えるのいい加減にしな」と言っているかもしれない、と述べた。
■撮影/高柳茂