諸外国の王族や要人と通訳を介さず談笑する皇族方は、いつも自信に満ちあふれている。“皇室外交”の担い手たちは高い語学力をどう身につけたのか。
立場上、自由に海外留学をしたり、英会話スクールに通い詰めることができるわけではない。それでも流暢に英語を操る理由は──。
◆天皇陛下は“通訳要らず”
新天皇即位に関連する儀式は、今秋に山場を迎える。10月22日に「即位礼正殿の儀」があり、それに続く祝賀パーティ「饗宴の儀」には各国から賓客が招かれる。
御代がわりで日本の皇室に世界の注目が集まるなか気付かされるのは、皇族方が驚くほど流暢に英語を操り、外国の人々と積極的に交流していることだ。
まず、最も注目を集めたのは雅子皇后だ。即位後初の国賓であるアメリカのトランプ大統領夫妻を迎えた際は、その語学力が遺憾なく発揮された。皇室記者がいう。
「宮中晩餐会ではトランプ大統領夫妻と通訳を介さず親しげに語り合っていた。ネイティブ顔負けの英語に、気難しいトランプ大統領の表情もいつしか柔和なものに変わり、メラニア夫人とは10代の子供を持つ母親同士の話題で盛り上がっていました。アメリカ側の関係者も“大変美しい英語だ”と感嘆していたようです」