雨上がり決死隊の宮迫博之、カラテカの入江慎也ら複数の芸人の「闇営業」騒動で、芸能界と反社会的勢力との接点がクローズアップされているが、相撲界でも闇営業は、「力士が“男芸者”と呼ばれるように、当たり前のものと思われている」(ある親方)とさえ言われる。
若手親方が語る。
「角界の場合、祝儀を包んでくれる人はみなタニマチで、どんな人間かは関係ない。あとで知ってヤバイと思うことも少なくないが、昔から地方巡業は裏社会の人間が仕切ってきたこともあり、角界とヤクザは距離が近い。
そんなタニマチの飲み会に顔を出し、祝儀を貰う。これが最もポピュラーな副収入です。もちろん領収書の要らない現金とっぱらい。昔は現役の横綱ならコンニャク1枚(100万円)が相場だったが、今は30万円くらい。それでも、タダで飯が食えて、カネまで貰えるんだから、行かない理由はない。人気力士が参加すれば向こうの顔も立つし、ウィンウィンの関係です」
手形もカネになる。この場合、国技館で販売されている印刷物ではなく、直筆サイン入りの生手形だ。
「落款印(らっかんいん)が押された限定の手形を渡したり、1枚の和紙に人気力士4~5人の手形を押して額縁に入れた特製手形で祝儀を貰うケースもある」(ある力士)。