芸名の由来を審査員から聞かれ、「私のペットは猫、その猫の名前がレトリバーなの」。流暢な英語でそう審査員に説明したかと思うと、星条旗をあしらった大胆なビキニでパフォーマンス。人気No.1ピン芸人のゆりやんレトリィバァ(28才)は華々しく全米デビューを飾った。
舞台は『アメリカズ・ゴット・タレント』。アメリカで大人気のオーディション番組で、毎回さまざまな才能を持ったアーティストが登場し、名物審査員との当意即妙なやりとりと圧巻のパフォーマンスを見せるのがお約束だ。
ゆりやんはオーディションを通過することはできなかったが、見ている人に強烈な印象を残した。特に注目されたのが、パーフェクトな英語だ。
「ゆりやんは、審査員との質疑応答こそがキモと考えて、7時間も前に会場入りし、通訳や現地メディア関係者を巻き込んで、“模擬会見”を開きました。よい予行演習になったのか、本番では自己紹介の時点で観客の心をつかむことに成功。会場全体がゆりやんの味方になっていました」(テレビ局関係者)
過去に、海外進出を成功させた日本のお笑い芸人といえば、PPAPの動画が1億回以上再生されたピコ太郎(45才)がいるが、渡辺直美(31才)のインパクトの方が大きいかもしれない。ビヨンセのモノマネでブレークした渡辺は、ニューヨークやラスベガスでもパフォーマンスを披露して人気を博した。
「今回のゆりやんも反響がありましたが、渡辺がここ数年で築き上げたプラスサイズのカリスマの地位は不動。知名度はずっと渡辺の方が上でしょう」(現地の芸能関係者)
渡辺はアメリカでGAPのモデルに抜擢され、イギリスの『VOGUE』では“日本女性への固定観念を破壊する存在”と絶賛されるなど、すでに地位を築いている。
とはいえ、今回のゆりやんの英語でのやりとりは称賛されるべきと、多くの人が話す。
「ゆりやんは関西大学出身の才女。2015年に『ナイナイの海外定住実験バラエティー』(TBS系)に出演した際も、ニューヨークに定住し、なんの不自由もなく、英語を話していました」(芸人仲間)
洋画好きの両親の元に生まれ、大学では映画研究会や、留学生の多いダンスサークルに所属していたというゆりやん。その頃から英語の勉強を始め、彼女の“英語耳”はかなり鍛えられているという。
「一方の渡辺は、4月から日本とアメリカを行き来する生活を送っていますが、英語力はまだまだ。アメリカでは日本のように仕事がどんどん入るわけではなく、不満をこぼすことも多いと聞きます。ゆりやんが本格的に海外での活動を視野に入れるようになれば、その英語力を生かして渡辺との立場が逆転することも考えられます」(前出・現地の芸能関係者)
“調子乗らないで”頑張れゆりやん!
※女性セブン2019年7月4日号