演歌界の「大御所」としてNHK紅白歌合戦などで活躍しながらも、いち早くネットの世界に飛び込み、新たなファン層の開拓に成功した希有な存在──。今年、芸能生活55周年を迎えた小林幸子(65)が、さまざまな出来事の舞台裏を短期集中連載で語る。第1回は「ラスボス」の誕生秘話。熟年結婚した夫の思いも寄らぬひと言とは?
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最近は皆さんから、「ラスボス」なんて呼ばれるようになって、ちょっと戸惑っています。でも、私から「呼んでください」って、お願いしたわけじゃないですよ(笑)。
元々、「ラスボス」という言葉も知りませんでした。ニコニコ動画の生放送に出演した時に「ラスボスって呼んでいいか」という問いかけがあったので、「いいよ!」と二つ返事でOKしたのがきっかけです。
あとで聞いてみたら、ゲームに登場する最後(ラスト)のボスのことだっていうじゃないですか。紅白の衣装が「ラスボスっぽい」ということで、ネット界隈で密かに「ラスボス」と呼ばれていたようなんです。
それが、「ニコ生」出演で決定的になってしまった。最近はコンサートでも、これまでの年配のファンの方々から、「ラスボス~!」って声がかかります。
ラスボスの呼び名は失礼じゃないかって? 皆さんが面白がってくれているなら、それはむしろ嬉しいことです。