「秋篠宮家は今まで経験したことのない強い逆風にさらされています。特に肩を落とされているのは、宮家を切り盛りされてきた紀子さまです。今の紀子さまにとって、悠仁さまだけが“心の支え”になっているようです」(宮内庁関係者)
6月11日、悠仁さまが今年8月に秋篠宮ご夫妻とブータンを訪問される見通しだと報じられた。皇位継承順位第2位の悠仁さまにとって初の海外ご訪問となる。元宮内庁職員で、皇室ジャーナリストの山下晋司さんが言う。
「上皇上皇后両陛下は東宮時代、3人のお子さまに、それぞれ中学3年生の夏休みに最初の外国旅行を経験させておられます。浩宮殿下はオーストラリアに、礼宮殿下はニュージーランドに、紀宮殿下はイギリスにそれぞれ約2週間滞在されました。
皇族方は成年になると外国訪問など、皇室の国際親善を担いますので、両陛下は若いうちに外国の空気に触れ、国際感覚を身につけることは重要とお考えになられたのでしょう。秋篠宮殿下も両陛下のお考えを受け継がれ、悠仁親王殿下の夏休みを利用して一緒に外国に行くことにされたのだと思います」
紀子さまは悠仁さまのご誕生以来、“将来の天皇”を育てる責任を一身に背負われてきた。
「紀子さまは事あるごとに、悠仁さまのことを“両陛下からお預かりした大切な命”だとおっしゃってきました。まだ悠仁さまが幼かった頃、宮邸のお庭で顔を石にぶつけられて流血されると、紀子さまがパニックになるほど取り乱されたのは有名な話です」(前出・宮内庁関係者)
◆悠仁さまのお隣には、紀子さまがおひとり
4月末、悠仁さまが通われるお茶の水女子大学附属中学校(東京・文京区)で、悠仁さまの机に刃物が置かれるという前代未聞の事件が起きると、「しばらく紀子さまの表情から笑顔が消えた」(別の宮内庁関係者)のも無理はない。
事件を受け、お茶の水中では5月末に予定されていた体育大会を延期。6月初旬に厳戒態勢の中で行われた。
「観客席に紀子さまの姿もありました。ママ友と笑顔を見せながら、手持ちのカメラで熱心に悠仁さまのお姿を追っていらっしゃいました。ただ、秋篠宮さまはいらっしゃらなかったようでした」(保護者の1人)
悠仁さまの隣にはいつも紀子さまがおひとり──それは、秋篠宮家に近い関係者の間ではよく知られていることだ。
たとえば昨年の夏休み。8月2日から3日間、おふたりで北アルプスの名峰・槍ヶ岳(長野県)登山に出かけられた。10日にもおふたりで広島を訪問され、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑で拝礼。さらに、19、20日で河口湖に行かれたのもおふたりだった。
2017年の夏休みにも、6泊7日の日程で東京・小笠原諸島を私的にご旅行され、海でシュノーケリングを楽しまれたり、戦没者慰霊碑に献花をされたりした。それも紀子さまと悠仁さまのおふたりだった。