国内

Twitterプレゼント企画詐欺が多発 そのアカウントの見分け方

当選したプレゼントではなく迷惑メールばかり送られるように

当選したプレゼントではなく迷惑メールばかり送られるように

 企業や商品の公式Twitterアカウントを利用したプレゼント企画は、参加するだけでプレゼントがもらえると人気が高く、よく行われている。しかし、当選したのに何も送られず、連絡がとれなくなり、迷惑メールが激増したと被害を訴える人も多い。SNSの最新事情と犯罪被害に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、Twitterのプレゼント当選詐欺について解説する。

 * * *
 Twitterの応募プレゼント企画のほとんどは、応募資格に企画を主催するアカウントへのフォローとリツイートが条件として入っている。ユーザーにとっては、フォローしてリツイートするだけで簡単にプレゼントがもらえる可能性がある嬉しい企画だ。応募して当たったという人も周囲におり、「本当に送られてきた、嬉しい!」と写真付きでツイートしていた。

 しかし、特に主催アカウント側にメリットが見当たらないプレゼント企画専用のアカウントの場合、問題があるものが多いのが実態だ。

「最新のiPhoneが当たる」というTwitterプレゼント企画に参加した女子大学生に、DMで当選通知がきた。しかし、しばらくしてから「迷惑メールが大量に届くようになりました」と眉間にしわを寄せる。迷惑メールのなかには出会い系の内容も多く、勝手に登録されたらしいそのメールアドレスは事実上、使えなくなった。当選を知らされたプレゼントは届かないし、不愉快な思いしか残っていない。

 落ち着いて振り返ると、彼女が応募したTwitterプレゼント企画は主催母体がはっきりしない、ある意味で典型的な詐欺アカウントだった。

 しかし、プレゼントを当選しましたとだけ知らせて、商品を送らない。いったい、そのアカウント運営には、どんなメリットがあるのか。

◆登録紹介手数料ゲットが目的

 まともなプレゼント企画に応募して当たった場合、DMで送付用の送り先を聞かれたり、送り先住所登録用のURLが送られてくる。一方、詐欺アカウントのプレゼント企画に応募して当たった場合、DMで様々なポイントサイトや情報商材サイトなどに登録を求めてくることがほとんど。アプリをインストールさせるケースもある。同時に、「登録画面・アプリをスクショして(画面の画像を撮って)送ってください」などと言ってくることは多い。

 大抵の場合、サイトへ登録させる紹介料を目的にしていると考えていいだろう。ポイントサイトへの紹介なら一人につき数百円、情報商材サイトであれば数千円が得られる。

 かつては、そういったサイトへ誘導するつぶやきをするTwitterアカウントを作成し、活動中のアカウントを片端からフォロー。フォローされるとそのアカウントの様子を見たり、自動的にフォローを返すなど反応する人を対象に、紹介料を得るやり方が主流だった。しかし、その成功率が低下しているのか、最近は「プレゼント」という仮面をかぶって同じ目的を遂げようとしているようだ。

 実際にDMで求められるまま登録した人に聞くと、登録をしたというスクショを送っても、その後まったく連絡がこなかったという。もちろん、プレゼント商品など手元にやってこなかった。その後、プレゼント企画を主催していたアカウントは削除されていたそうだ。紹介手数料を手に入れた後は、当選した人に対してアカウントをブロック、DMやリプライなどの連絡を取れないようにして対応しているところもあるようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん(2025年5月)
《英才教育》小室眞子さんと小室圭さん、コネチカット州背景に“2人だけの力で”子どもを育てる覚悟
NEWSポストセブン
アントニオ猪木さん
アントニオ猪木を看取った付き人が明かす「最期の2か月」 “原辰徳の物まねタレント”が猪木を介護することになった不思議な巡り合わせ
週刊ポスト
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
【ステーキの焼き方に一家言】産後の小室眞子さんを支えるパパ・小室圭さんの“自慢の手料理”とは 「20年以上お弁当手作り」母・佳代さんの“食育”の影響
NEWSポストセブン
不正駐輪を取り締まるビジネスが(CPGのHPより)
《不正駐輪車を勝手にロック》罰金請求をするビジネスに弁護士は「法的根拠が不明確」と指摘…運営会社は「適正な基準を元に決定」と主張
NEWSポストセブン
「子供のころの夢はスーパーマンだった」前田投手(時事通信フォト)
《ワンオペ育児と旦那の世話に限界を…》米国残留の前田健太投手、別居中の元女子アナ妻が明かした“日本での新生活”
NEWSポストセブン
眞子さんと佳子さま(時事通信フォト)
《眞子さん出産発表の裏に“里帰りせず”の深い溝》秋篠宮夫妻と眞子さんをつないだ“佳子さんの姉妹愛”
NEWSポストセブン
田中容疑者の“薬物性接待”に参加したと証言する元キャバクラ嬢でOLの女性Aさん
《27歳OLが告白》「ラリってるジジイの相手」「女性を切らすと大変なんだ…」レーサム創業者“薬漬け性接待”の参加者が明かした「高額報酬」と「異臭漂うホテル内」
週刊ポスト
宮内庁は小室眞子さんの出産を発表した(時事通信フォト)
【宮内庁が発表】眞子さん出産で注目が集まる悠仁さま成年式「9月ならば小室圭さんとともに出席できる可能性が大いにある」と宮内庁関係者
NEWSポストセブン