「いらっしゃいませ!」。園児たちの声が教室に響く。「ドラゴンフルーツ! さて、どうしてまた?」。
6月21日、区立麻布保育園(東京・港区)を訪問された天皇皇后両陛下は、紙に描いた野菜や果物の「お買い物ごっこ」を楽しまれた。“お店屋さん”の園児の目線に合わせて両陛下が、「何がおすすめですか?」などと“買い物”をされていると、身近な野菜が並ぶ中、両陛下の目に留まったのは真っ赤な南国のフルーツだった。園長の田川伸子さんが語る。
「私から“園児が好きな果物を探す時に図鑑で見つけたのでしょう”とご説明申し上げると、両陛下はとても感心していらっしゃいました。両陛下は、子供たちの一つひとつの動作を、微笑みながら見守ってくださいました。皇后さまは“この野菜や果物は持ち帰ってもよろしいのですか? 帰ったら愛子にも見せますね”と大事そうに持ち帰られていました」
暖かな陽気に包まれた昼下がり、両陛下がお帰りになる頃には、お姿を一目見ようと、園の周辺に100人ほどの人垣ができていた。その日、下校された愛子さまは、御所にて紙で作られたフルーツをご覧になり、両陛下と話に花を咲かされたに違いない。
上皇陛下の生前退位、令和への御代がわりをきっかけに、皇位継承への関心が高まると、にわかに「女性天皇」実現に注目が集まっている。
「現在の『男系男子だけが皇位継承者になれる』というルールでは、皇統が安定的に継承されにくい。そこで、女性天皇や女系天皇を容認してはどうかという政府内での議論が、今秋に控える即位関連儀式が終わり次第、本格化する見通しです。各種の世論調査によると、日本人の7~8割が女性天皇を容認しているようです。
“誰が天皇になるべきか”という具体的な話ではなく、制度の問題ではありますが、実際、愛子さまの存在と切り離しては考えにくい。女性天皇容認の機運が高まる背景には、愛子さまの自然な笑顔や気品のある立ち居振る舞いが影響していることは間違いない」(皇室ジャーナリスト)
愛子さまは今年、学習院女子高等科の3年生となられた。学習院関係者が語る。
「愛子さまは文系クラスに所属され、常に学年トップクラスの成績を残されています。愛子さまの頭脳が明晰なのは、小中学校時代を通じて、校内ではもはや“当たり前のこと”で、今では特に話題にもならないほどです。
3年生にとって、夏休み明けの9月に行われる実力テストは、学習院大学に内部進学するにしても、他大学の推薦入試を受けるにしても、試金石になる重要なものです。優秀な愛子さまも、今の時期は一生懸命に勉強をされているはずです」