平成から令和へと時代が変わるなかで、国民から高い関心を抱かれている秋篠宮ご一家。 2017年9月に眞子さま(27才)の婚約内定会見が行われると、その直後、婚約者である小室圭さん(27才)の家庭の金銭トラブル問題により結婚が延期。すると、今年3月、次女の佳子さま(24才)から異例の“姉擁護宣言”が飛び出した。そして、4月下旬には、長男・悠仁さま(12才)の身に「刃物事件」が起こった。矢継ぎ早に発生する不測の事態に、天皇皇后両陛下、上皇上皇后両陛下以上に、秋篠宮さまとご家族は注目を浴びる存在になっている。
◆皇太子ご一家への逆風、秋篠宮家が「理想の家庭像」に
秋篠宮さま(53才)と紀子さま(52才)は、1990年6月にご成婚された。その後、1991年10月23日に眞子さまが、1994年12月29日に佳子さまが誕生された。
当時、皇室には福音が相次いだ。眞子さまの誕生に続き、1993年6月には皇太子さま(当時/現在は59才)と雅子さま(55才)が世紀のロイヤル・ウエディングを果たされた。
2001年12月1日には待望の愛子さまが誕生して、皇室の未来は明るいと誰しも感じていた。だが、ここから暗雲が漂う。雅子さまが2003年12月に帯状疱疹で入院され、長期静養に入られたのだ。そして、翌年7月、宮内庁が「適応障害」と発表した。
同年5月には皇太子さまが「雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあった」と衝撃の“人格否定発言”をされて物議を醸したが、さらに11月、秋篠宮さまは「記者会見で発言する前に、せめて陛下と内容について話をして、そのうえでの話であるべきではなかったかと思っております」と、ストレートに意見された。
その時、秋篠宮さまは公務についても「かなり受け身的なものと考えている」と発言され、「時代とともに見直すべき」とする皇太子さまとの違いを見せた。ここから、皇太子さまと秋篠宮さまの関係に綻びが生じていったとされる。
当時の皇室は、秋篠宮さまのご誕生以来、男子が生まれておらず、約2000年続くとされる万世一系が途絶えるとの緊張感が漲っていた。
2004年からは小泉政権のもとで「皇室典範に関する有識者会議」がスタートして、女性天皇・女系天皇の容認に舵を切る最終報告書が国会に提出されるはずだった。だが2006年2月に大きな転機が訪れる。紀子さまのご懐妊が発表されたのだ。
「皇統の継続に危機感を抱いた秋篠宮ご夫妻は、かねてから第3子を望まれており、両陛下にお伺いをたてていました。40才を目前に控えた紀子さまや秋篠宮さまにとって、この時のご懐妊は“おめでた”というよりも、皇族としての“お務め”であったような気がいたします」(皇室担当ベテラン記者)
2006年9月6日、39才の紀子さまは、皇族にとって実に41年ぶり、秋篠宮さま以来となる男子・悠仁さまを出産された。皇族では前例のない、帝王切開によるご出産だった。
誕生とともに、悠仁さまの皇位継承順位は、皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ第3位になられた。皇統の継続がひとまずの安定を得たことで、女性天皇・女系天皇論は立ち消えになった。