朝食を食べないと一日の集中力が下がり、仕事や勉強の能率が落ち、疲れやすくなる──そうした朝食の重要性は、年齢にかかわらずすでに常識となっている。
とはいえ、ただ「何か」を口に放り込めばいいというわけではない。和田秀樹こころと体のクリニックの和田秀樹医師(精神科)は、「朝に食べるからこそ効果が大きい食材」として、意識的に特定のメニューを朝食に取り入れていた。
●和田医師の朝食メニュー
・ガーリックステーキ
・パン+オリーブオイル
加齢とともに脂っこい食事を避け、朝はトースト一枚程度で済ませるという人は増えてくる。しかし、中高年男性ほど肉類を食べ、たんぱく質をしっかり摂取することが大切だという。
和田医師は、「夜ではなく朝にステーキを食べると良い」と語る。
「肉に含まれるたんぱく質は、肝臓でアミノ酸に分解され、筋肉や髪、皮膚などの組織に作り替えられます。そのための肝臓の働きは時間帯によって異なり、朝から午後3時頃までが最も活発化します。夕方6時以降に肉を食べても、たんぱく質は効率的に代謝されません」
「ニンニク」と組み合わせて食べることによって、さらなるメリットがあるという。