ギラン・バレー症候群を患い、2009年8月に自宅で“孤独死”した大原麗子さん(享年62)。没後10年の節目とあって、メディアでは多くの追悼特集が組まれているが、触れられていない秘話がある。大原さんが“姉”と慕った国民的歌手・美空ひばりさん(享年52)との交友だ。大原さんの付き人を40年にわたって務めた佐藤嘉余子氏(85)が振り返る。
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〈大原がひばりの孤独に寄り添ったのは、大原自身の過去と関係があるかもしれない。老舗和菓子店の家に生まれた大原は裕福な生活を送っていたが、父親の暴力が原因で、母は幼い大原を連れて家を出た。〉
麗子さんも父親からひどい虐待を受けていて、お母様と一緒に命からがら逃げ出してきたんです。ところが、女優として有名になってから、父親に自宅を知られてしまって……。
撮影の時に指から血が出て、体に青アザができていたので「どうしたの?」と聞いたら、ボロボロ泣きながら「実はね……見つかっちゃった……」って。
だから、麗子さんがひばりさんを支えるだけじゃなくて、ひばりさんもそんな麗子さんの心の支えになっていたんです。
〈それぞれに孤独を抱えながら、お互いの心の穴を埋め合うように親交を深めていたひばりと大原。それでも2人の関係は明るかった。〉