壁には「HAPPY BIRTHDAY」のバルーン。周りには10人の友人と目の前には豪勢なディナーが並ぶ──。
7月4日、自身の公式ホームページで19回目の誕生パーティーを報告したのは、白血病で闘病中の池江璃花子選手。約1か月ぶりの更新には、ニット帽で頭を覆った姿の写真が添えられていた。その表情は明るい。
池江選手は、6月下旬に開催された大学対抗戦パンフレットにも《日中戦に出場できない事はとても残念ですが、皆様のご健闘をお祈りします。私も頑張ります!》という力強い直筆メッセージを寄せていた。日中戦とは、池江選手が所属する日本大学と中央大学との対抗水泳競技大会。64回目の今年は、例年とは異なる雰囲気だったという。
「これまでスポーツ紙は取材に来ていましたが、今回はテレビカメラまで入っていた。実は、池江選手が応援に来るかもしれないという情報が出回っていたんです。オープンな場所に出るのはまだ先だと思っていたから、驚いた関係者は少なくなかった。結局、マスコミが集まりすぎたせいなのか、彼女の来場は叶いませんでしたが、予想よりもかなり早い回復ペースなのかもしれません」(スポーツ紙記者)
その奇跡を強く願う人は意外な場所にもいる。岐阜県郡上市。ここは池江選手の母方の祖父の出身地で、彼女は子供の頃から盆や正月に“里帰り”していたという。その関係で郡上市のスポーツアンバサダーも務めている。