平成の宗教界は、創価学会をはじめとする新宗教が政界にも影響を及ぼす大きな勢力となり、それが政権交代の陰の原動力となった。そのパワーは、圧倒的な信者数と資金力に支えられてきた。だが令和の時代になり、各団体ともに組織や信者の“代替わり”を迎えようとしている。実は今、各新宗教団体に縮小傾向が窺える。
「真如苑」「生長の家」「世界救世教」「天理教」「PL教団」「仏所護念会教団」「立正佼成会」「霊友会」の計8団体は、『宗教年鑑』に信者数が記載されており、その推移から“未来の勢力図”がシミュレーションできる。今回、10年後までの信者数を予測した。
「立正佼成会」は創価学会と幸福の科学に次ぐ規模を持つとされる新宗教団体。60以上の宗教法人が加盟する新日本宗教団体連合会の中心的存在で、「憲法9条擁護」「脱原発」など政治的にリベラルな見解を持つ教団だが、その信者数はこの10年で379万人から260万人と、実に3割減。
このままのペースで信者が減り続ければ、10年後には現在の半分近くにまで減ることになる。