都内の保育園をご訪問。両陛下は園児らに「上手に描けていますね」などと声をかけられた(今年6月、撮影/JMPA)

 皇族方が公務などでお出ましになるにあたっては、事前に主催者や報道関係者に対し、連絡が入る。御代がわり以降、両陛下お出ましの案内には、3つのパターンがあった。

「前もっての連絡は 『両陛下がお出まし』『天皇陛下がお出まし』『天皇陛下がお出ましで皇后陛下はご体調次第でお出まし』の案内方法があります。

 例えば、6月21日に麻布保育園(東京・港区)を両陛下で訪問されたのは、『皇后陛下はご体調次第』という案内でした」(皇室ジャーナリスト)

 実のところ、雅子さまのお出ましが直前の変更になっても、さほど大きな影響はないという。

「ほとんどの場合で、主催者側には天皇陛下をお迎えする準備ができています。雅子さまがいらした場合でも、椅子を1つ追加するだけという程度の対応で済むので、特に手間はかかりません。むしろ、直前の決定でもいらっしゃっていただけた方がありがたいという声は多い」(前出・皇室記者)

 お迎えする行事やイベントには、雅子さまを一目見たいと心待ちにする参加者は多い。そうした気持ちを、雅子さまがいちばんよくご存じだ。ある皇室関係者が言う。

「公務に出られ、衆目のあるところでは、決して笑顔を絶やされません。もちろん賓客の前では、国の代表として気品と気遣いが溢れる応対をされていらっしゃいます。

 しかし、裏に入ると、ふと重圧やお疲れを感じる表情を浮かべられることがあります。フーッと大きく深呼吸をされている場面もありました。 療養中でありながら、連日のお務めを果たされているのですから、無理はありません。雅子さまはそうした苦悶の表情をひた隠しにされながら、日々の公務に向かわれているのです」

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