7月17日、民放テレビ局などに対し、SMAPの元メンバーである稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人を出演させないように圧力をかけていた疑いがあるとして、ジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けたことが明らかになった。
ジャニーズ側は「弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はなく、公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものでもありません。とはいえ、このような当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います」とコメントを発表した。
はたして、ジャニーズ事務所とテレビ局はどのような関係にあったのか。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の中で、『特別検証:田原俊彦とジャニーズ共演NG説を追う』という項目で詳細な研究をしている芸能研究家の岡野誠氏が考察する(以下、テレビ番組の放送年月日、局は関東地区)。
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今では考えられないが、テレビのワイドショーは1980年代から1990年代前半にかけて、ジャニーズ事務所のトップだった田原俊彦や近藤真彦のプライベートを追い掛け回していた。忖度どころか、遠慮などまるでなかった。
当時を知る人たちからすれば、今回のニュースは隔世の感があるだろう。テレビ局とジャニーズ事務所のパワーバランスは、どう変わっていったのか。
1994年3月1日に独立した田原俊彦を例に考えると、いろいろな事柄が見えてくる。当時の彼の主なテレビ出演を振り返ってみよう。