ライフ

現役女医が選んだ実際にのんでいる市販風邪薬、1位は?

現役女医が実際にのんでいる市販の風邪薬は?(写真/PIXTA)

 じめじめとした梅雨が長く続いたが、7月13日に奄美地方で過去3番目に遅い梅雨明けが発表され、少しずつ夏らしい天気になってきた。体調を崩しやすい季節の変わり目。猛威をふるい始めたのが、湿疹や高熱を伴う夏風邪「ヘルパンギーナ」である。

 夏風邪のしつこさは、言わずもがな。早めに治しておかないとひと夏の間、ずっと体調が優れない、なんてことになりかねない。病院に行きたいけど、時間もない。駆け込んだのはドラッグストア。実は医療のプロである女医たちも、同様の経験を多くしている。

 天神レディースクリニック院長の森智恵子さんが言う。

「医師は、自分で自分の診療をして、薬を処方することはできません。体調が悪くなれば、ほかの医師に診てもらわなければならないんですが、忙しくて病院に行く暇がない。私たちにとっても市販薬は必需品なのです」

 それでは、彼女たちが頼る市販薬はどれなのか。16人の女医への取材をもとに部門別ランキングを作成した。薬箱の中身と照らし合わせてお読みください。

◎今回取材に応じていただいた女医のみなさん(五十音順)
いけした女性クリニック銀座院長・池下育子さん
内科医・石川小百合さん
松浦整形外科院長・井上留美子さん
やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院院長・宇井千穂さん
在米医師の大西睦子さん
三河安城クリニック・加藤智子さん
三国歯科医院・加藤陽子さん
渋谷セントラルクリニック院長・河村優子さん
耳鼻咽喉科・木村聡子さん
あいこ皮フ科クリニック院長・柴亜伊子さん
金沢駅前ぐっすりクリニック院長・鈴木香奈さん
東邦大学医療センター大橋病院・高橋怜奈さん
デンタルオフィス新宿・長澤彩さん
医療法人康梓会統括院長・日比野佐和子さん
天神レディースクリニック院長・森智恵子さん
みやびクリニック形成外科院長・矢加部文さん

◆風邪薬

女医がのんでいる風邪薬ランキング

 病院に行くか、市販薬で済ますか──風邪のひき始めがいちばん悩む。やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院院長の宇井千穂さんは「初期ならば市販薬が望ましい」と言う。

「人によってつらいと感じるレベルが違うので一概には言えませんが、それほどひどい風邪ではないのに病院に行くと、インフルエンザやほかのウイルス性の病気をもらうリスクがある。“いつも通りの風邪の症状だな”と感じたら、市販薬での対応でいいでしょう」

 数ある風邪薬の中でも2位とダブルスコアの差をつけて支持を集めたのは『葛根湯』だ。三国歯科医院の加藤陽子さんは「兆候を感じたらすぐにのむ」と言う。

「風邪のウイルスは温かいところを嫌うので、症状を悪化させないためにはまず体を温めることが大切。葛根湯は体温を上げる効能があるので、私は“喉が痛くなった”“寒気がした”などの兆候があれば、すぐにのむようにしています。液体、粉末、錠剤と形状はいろいろありますが、基本的には自分がのみやすいタイプを選べばいい。錠剤には、成形するための添加物が含まれるので、私は液体タイプを選んでいます」

 葛根湯に次いで票を集めたのは、ロングセラーの総合感冒薬『パブロン』。いけした女性クリニック銀座院長の池下育子さんは「手に入りやすさ」を理由として挙げる。

「どこでも購入できる手軽さの割に、風邪のどの症状にも幅広く効く。シリーズはいろいろあるが、私はいちばん安価なものを使っています」

関連記事

トピックス

「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン