与党、野党の「ののしり合い」に、強行採決の大乱闘。はたまた国会議員の失言、失態、放言、失脚。政治ニュースの背景には必ずこの建物がデーン。参議院選挙が終わったばかりで何かと注目の国会議事堂について、地元・茨城選出議員の事務所でアルバイトしている女性セブンの“オバ記者”こと野原広子が綴ります。
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「ここは別格」
日に日に身が震えるような気持ちが強くなるのはなぜ? その答えが知りたくて、親しい人を参観に誘い込むと、これが予想以上の反応でね。
「えー、こんなところだったの?」と驚かれたり、「おもしれー」とニヤニヤだったり、とにかく中高年の人気がやけに高いんだわ。
先日、少人数の小学生を本会議場に案内した時のこと。隣の大人のグルーブを率いているベテラン秘書が、「国会議事堂と隣接している議員会館には街にあるものがすべてあります」と言うの。
聞き耳を立てていると、「コンビニ、理髪店、美容院、病院、花店、食堂。ここで生活できます」とも。
確かにそうなんだけど、国会議事堂の中で生活したい人なんかいる?
消費税8%を10%にするなんて恐ろしいことを決めようが、それを「ふざけんなっ」と誰かが議場で怒鳴ろうが、実感はない。それは議事堂が神殿だから。
そんな妖しげなものを感じるから、私はここから目が離せなくて、ひとりでも多くの人に訪れてほしいんだわ。
◆取材・文/野原広子(オバ記者) 茨城県出身。体当たり取材が得意のアラ還ライター。昨年、郷土愛に目覚め、地元議員の事務所のお手伝い。小学生を国会議事堂に案内している。